生産技術は残業が多く、きついと悩んでいる人も多いです。
僕も残業を月60時間以上を数か月連続でしていましたが、現在は20時間以下になりました。
そこでこの記事では、生産技術の残業が多い理由と、僕が残業時間を月60時間から20時間に低減した方法を紹介します。
この記事を最後まで読むことで、すぐに実践できる残業時間を減らす方法が分かります。
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【生産技術は残業が多い】理由5つを解説
生産技術の残業が多い理由が、以下の5つ。
- 人手不足の会社が多い
- 業務の幅が広い
- 設備トラブルの対応が最優先
- 休日にしかできない改善・点検
- いろいろな人と協力して仕事をする
人手不足の会社が多い
生産技術は、人手不足の会社が多いです。そのため、残業も多くなります。
僕の働く会社では、直接利益を生み出さない生産技術は人員確保の優先順位が低いとのこと…。
人手不足のため、設備トラブルが発生しても、時間をかけた対応を取れず再発するというケースも多いです。
結局、設備トラブルが溜まっていくという、悪循環に陥っている会社は注意が必要です。
この悪循環のなかで仕事をするのが、きついと思う人が多いです。
生産技術の仕事がきついと感じる理由についての詳細を、以下の記事に書いています。
業務の幅が広い
生産技術は業務の幅が広いため、残業が多くなります。
主な仕事内容がこちら。
- 設備トラブル対応
- 設備の点検・メンテナンス
- 設備の改善
- 設備・新規ラインの立上げ
- レイアウト変更
- 他部門からの設備調査依頼
- メール処理・設備データ分析
現場で行う作業から、デスクでデータ分析や図面作成など、さまざまな場所で作業します。
実際に設備に触れて作業することもあれば、製造現場や業者へ指示出しを行い、人を動かす対応もあります。
このように業務の幅が広いため、複数のタスクに気を配って仕事をしないと、残業が多くなります。
1つずつのタスクしか処理できない人は、残業が多くなりがち。
設備トラブルの対応が最優先
設備トラブルが発生すれば、生産に影響が出るため迅速な対応をしなければいけません。
そのため、設備トラブルが発生すると他業務に手が付けれず、残業で行うことになり残業が増えます。
「残業で他業務を行うことが当たり前」の風潮になっている会社は注意が必要です。
さらに、生産に大きな影響を与える設備トラブルの場合、設備を直すまで帰れないということもあります。
休日であれば呼び出されることもあります。
日付をまたぐまで、設備トラブルの対応をしていたこともあります…。
このように、設備トラブルが出なければいいですが、発生してしまうと残業がその分多くなってしまいます。
休日にしかできない改善・点検
生産技術には、設備が停止していないとできない改善・点検があります。
- 納期が厳しく生産が優先
- 大きな停止が必要で生産に影響の出る対応
- レイアウト変更
このような状況・対応の場合、どうしても休日出勤をする必要が出てきます。
このように、生産技術は仕事の性質上、休日出勤が増えるため残業も多くなります。
毎週土曜日は出勤で、6連勤+1休の勤務が続いたこともあります…。
いろいろな人と協力して仕事をする
生産技術は、いろいろの人と協力して仕事をします。
- 意見が通らない
- 進めていた案件に途中でクレームが入る
- 全員を納得させるための段取りに時間がかかる
このように、1つの仕事をこなすのに時間がかかり、残業が多くなってしまいます。
生産技術は、製造現場と、現場に出ることの少ない設計などの間のポジションです。
そのため、それぞれの部門との板挟み状態となり、意見を反映さるのがとても大変です。
コミュニケーション能力がないと、苦労します…。
残業を月60時間から20時間に低減した方法
僕が残業時間を月60時間から20時間まで低減した方法を紹介します!
それがこちら。
- 1日の初めにスケジュールを立てる
- タスクの管理
- 改善を進める(設備トラブル低減)
- 残業なしが当たり前の雰囲気づくり
すぐにチャレンジできるものもあるので、参考にしてみてください。
1日の初めにスケジュールを立てる
出勤したら、まず設備トラブルやメールを確認し、1日のスケジュール立てます。
短時間でも進めることのできるデスクワークは、朝一と昼休み明けに入れるのがポイント。
設備対応が主な仕事の場合の一例が、以下のとおり。
朝一は上司や他部門を含め、メール処理などのデスクワークをします。
このタイミングで僕らがデスクワークをこなしても、なにも文句を言われないことが多いです。
また、昼休み明けも仕事に身が入っていない人も多いため、デスクワークをしていても気づかれにくいです。
今までは残業でしていたデスクワークを、隙間時間にこなしてしまいましょう!
今まで残業でしていたデスクワークが、かなり少なくなるため、残業時間も短くなります。
タスクの管理
設備トラブル対応や点検以外の、やらないといけない仕事(タスク)の管理をしましょう。
まずは、タスクを書き出します。書き出す場所は、手帳やPCのメモ帳など、すぐ見れればどこでもOKです。
書き出すことのメリットがこちら。
- タスクの忘れを防げる
- やらないといけない仕事量が目に見えて分かる
- ふとした空き時間に、こなす仕事の考える時間を節約
このように、仕事を漏れなくこなすうえでも、時間効率を高めるうえでも効果的です。
タスク以外のことを書かないこと。
タスクを書きだしたところに、タスクに関してのメモを書きがちです。
後から見たときに、どれがタスクなのかわかりにくくなるので、タスク以外は書かないようにしましょう。
僕は付箋に書き出して、「付箋内に書ききれない量のタスクを残さない」というルールで仕事をしています。
改善を進める(設備トラブル低減)
生産技術は、優先で対応が必要な設備トラブルに時間を取られることで残業時間が多くなります。
そこで、設備トラブルを低減する改善を進めました。
僕の行った、改善実施の流れが以下のとおり。
多くの生産技術の負荷になっている設備トラブルを洗い出します。
負荷になっている設備トラブルから、低減するターゲットを決めて、改善案を出します。
効果が大きく、リソースや予算を含めて達成見込みがあるのか検討します。達成見込みがない改善案は除外。
改善テーマとしてあげて、上司や生産技術のメンバーに協力してもらい、1年をかけて改善実施しました。
改善によって、設備トラブル対応時間40%減を達成。
このように大きな負荷となっている部分を改善することで、かなり残業時間を減らすことができました。
改善に取り組んでいるときは、かなり大変です。いつも以上に残業時間が多くなります。
残業なしが当たり前の雰囲気づくり
残業なしが当たり前のような雰囲気づくりを心掛けています。
意識していることがこちら。
- まずは自分が残業を極力しない
- 帰るときは周りのメンバーに声をかける
- メンバーの残っている仕事を把握。時間があれば手伝う。
このような意識をもって仕事をしているため、日ごろの残業時間を減らすことができています。
「残業なし」=「良いこと」という考え方の会社なので、率先して行っています。
「残業なし」=「さぼり」のような考え方の会社は、注意が必要です。
残業が当たり前の生産技術から脱出したい!取るべき行動2つ
残業が当たり前の生産技術で残業を減らすことは難しく、働き続けると体を壊しかねません。
このような会社で働く人が取るべき行動が、以下の2つ。
- 他部門への異動願いを出す
- 転職する
残業が当たり前の会社は、ブラックのことも多いです。
体を壊す前にも、会社からの脱出を検討してみてください。
取るべき行動について、それぞれ解説しています。
他部門への異動願いを出す
「残業が多い生産技術から脱出したい」という人は、残業の少ない他部門への異動願いを出してみましょう。
従業員を大切にしてくれる会社であれば、動いてくれます。
まずは上司に相談してみましょう。
相談のタイミングがない人は、面談のときがオススメです。
ただし、勇気を出して相談したのに、受け入れてもらえないことも多いです。
- 上司が相談を聞いてくれない
- 相談しても否定的な意見しか言われない
- 異動を検討すると言われてから時間が経っても、連絡がこない
このような反応だったら、異動させてもらえなかったり、円満な異動ができず会社に居づらくなります。
そうなると、転職を検討してみるしかありません。
転職する
「異動もダメ。会社全体が残業のある雰囲気が嫌い。」という人は、転職を検討してみましょう。
生産技術経験者は、専門的な知識や経験が豊富で、汎用スキルが高いため市場価値が高く転職しやすいです。
生産技術が転職しやすい理由についての詳細を、以下の記事に書いています。
転職は大変そうだし、勇気が出ない…。
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案外、今の生産技術の仕事が好条件ということに気づけることもあります。
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転職エージェントとは?メリットについて、以下の記事に書いています。
残業の少ない職場を見つけるためのオススメ転職エージェント3選
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生産技術の残業についてよくある質問
- 生産技術の残業時間はどのくらい?
-
会社によって、月20時間以下のところから月80時間を超えるところまであります。平均すると月30時間程度でしょう。
ただし、ブラックな工場で生産技術として働くと、月80時間を超えることも多いでの注意が必要です。
- 生産技術の残業時間を減らす方法はないの?
-
1日のスケジュール管理やタスク管理、設備改善を進めることで、残業時間を減らすことができます。
筆者自身、残業月60時間から月20時間以下まで減らした実績があります。
- 残業の多い生産技術から抜け出したい。どうすればいいの?
-
生産技術から抜け出したい人は、他部門へ異動願いを出すか、より環境の良い生産技術・異職種への転職をすることで、解決できます。
まとめ
今回は、生産技術の残業が多い理由と、僕が残業時間を月60時間から20時間に低減した方法について解説しました。
残業の多い理由がこちら。
- 人手不足の会社が多い
- 業務の幅が広い
- 設備トラブルの対応が最優先
- 休日にしかできない改善・点検
- いろいろな人と協力して仕事をする
生産技術で働く人は共感できるのではないでしょうか。
生産技術は、残業も多くきついと感じる人も多いです。
ですが、残業時間を月60時間から20時間に実際に減らした方法もあります。
それがこちら。
- 1日の初めにスケジュールを立てる
- タスクの管理
- 改善を進める(設備トラブル低減)
- 残業なしが当たり前の雰囲気づくり
それでも残業がきつくて辞めたいという人は、転職を考えてみましょう。
生産技術で得た知識や経験があれば、意外と好条件の会社に転職できます!
生産技術を辞めたいと感じる人は、以下の記事を参考にどうぞ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。