生産技術は、魅力もやりがいも多くある仕事です。
魅力・やりがいについて知らないのに、マイナスなイメージを持っている人はもったいないです。
そこでこの記事では、生産技術の魅力・やりがい7つについて徹底解説していきます。
最後まで読んで、生産技術に興味を持ってもらえると嬉しいです。
- 中小工場から大手工場へ転職に成功
- 製造オペレーターから生産技術へ転職
- 転職によって年収150万円UP
- 10人の部下を持つ生産技術リーダー
生産技術の魅力・やりがい7つ
実際に生産技術として働いて感じている、魅力・やりがい7つについて紹介します。
給料が高い
生産技術の平均年収は468万円です。(※大手4サイトのデータより算出)
全国の平均年収が440万円程度と言われているため、高いといえます。
「doda」の調査結果を参考に、工場の部署別で年収を比較すると以下のとおり。
職種 | 平均年収 |
---|---|
生産技術/機械設計 | 478万円 |
生産管理 | 462万円 |
品質管理/品質保証 | 449万円 |
デバイス開発 | 523万円 |
回路/システム設計 | 521万円 |
機械/金属加工 | 365万円 |
生産技術は、開発や設計の次に年収が高いとわかります。
このように、生産技術の給料が高い点は大きな魅力の1つといえるでしょう。
生産技術の年収について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にどうぞ。
出世がしやすい
生産技術は、工場のなかでも出世がしやすい部署です。
理由はこちら。
- 配属人数が少ない
- 生産に大きく関わる部門
- 日々の仕事で出世に必要なスキルが身につく
出世のライバルが少ないため、出世の難易度が低いです。
出世することで年収が上がり、仕事のやりがいも増える点は魅力的ですね。
生産技術の出世しやすい理由を知りたい人は、以下の記事を参考にどうぞ。
幅広いスキルが身につく
生産技術は、現場で設備の対応を行ったり、部品やライン設計などさまざまな業務を行います。
そのため、専門的なスキルだけでなく、汎用的なポータブルスキルも身につくんです。
ここまで幅広いスキルの身につく職業は少ないです!
また、幅広いスキルが身につくことで、
- 自身の市場価値が上がる
- 転職しやすくなる
のような、大きなメリットがあります。
このように幅広いスキルが身につく点は、生産技術の魅力の1つです。
生産技術で身につくスキル・知識について知りたい人は、以下の記事を参考にどうぞ。
将来性がある
生産技術は将来性のある仕事と言えます。
理由はこちら。
- 機械やAIに奪われにくい職種
- 製品の量産には欠かせない存在
- 人手不足で専門知識のいる需要の大きい仕事
これからAIに多くの仕事を奪われていくと予想されますが、生産技術にその心配はありません。
設備や生産ラインで製品の製造を行う限り、生産技術は欠かせない存在です。
このように、将来性のある点も生産技術の魅力の1つです。
生産技術の将来性について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にどうぞ。
自分が導入・立上げた設備で生産
生産技術が中心となって、設備の選定や開発などを行い、設備の導入を行います。
導入した設備が量産稼働に入ったときの、達成感と充実感はこの上ない魅力です。
設備選定から量産稼働までには、数えきれないほど多くの苦労があります。
- 設備選定についての協議
- 導入のための予算取り
- 設備の設計・開発
- 設備の立上げ、試行錯誤の繰り返し
- 点検・作業手順、などの標準類の作成
- 量産稼働に向けた申請・評価
- 関係部門への説明・調整
このような苦労を乗り越えて量産稼働に入ったときには、ほんとうに感動します。
自分が導入・立上げた設備で生産されるやりがいは、魅力の1つといえるでしょう。
このような大きな達成感を味わえる仕事は少ないないです!
自分の考えを形にできる
生産技術は、自分の考えを実際に形にすることができます。
例えば以下のような考えです。
- 部品の設計を変えることで設備トラブルが低減できる
- 工程の作業を変えることで生産性が向上できる
- 設備の状態を監視するツールを入れたい
思い描いたアイデアや考えを形にでき、効果が出たときのやりがいはとても大きいです。
このように自分の考えを形にできる自由度の高い点は、魅力の1つといえるでしょう。
アイデアが形にできるっておもしろい!
実際に私のアイデアによって改善した事例を「」で紹介しています。
仕事の成果が目に見えてわかる
生産技術の成果は、数字として目に見えて分かります。
- 不良率低減
- 設備トラブル件数低減
- 部品費の低減
- 生産率の向上
- 新規設備の導入台数
このような指標は、すべて数字で算出することができます。
なんとなく頑張っているのではなく、行った仕事に対してはっきりと効果が分かるため適切な評価を受けやすいです。
成果が出ていないこともバレてしまいますが…。
人によりますが、仕事の成果が目に見えてわかる点は魅力の1つといえるでしょう。
【実体験】生産技術にやりがいを感じた仕事
生産技術として働く私が、やりがいを感じた仕事(実体験)がこちら。
部品の設計変更による設備トラブル74%削減
設備がわずかな時間だけ停止してしまうトラブル(チョコ停)が多発していると、機械オペレーターから発信
このチョコ停を低減するために、
- 現状の発生頻度を集計
- チョコ停の発生原因を特定
- 対策案を検討し感触評価
を実施し、仮説検証を繰り返して原因を特定。
そこで、ある部品のセンサ取付け位置が悪いことが原因とわかり、設計変更を実施しました。
設計変更のための図面も、試行錯誤しながら描きました!
設計変更した部品を展開することで、チョコ停が74%削減と大きな効果を出すことができました。
また、設備の標準仕様として採用され、大きな実績を積むことができています。
- 仮説検証を繰り返して原因を特定
- 描いた図面通りの部品が実際に作れる
- 大きな効果が出て標準仕様に採用
この改善は自分の考えを形にでき、大きな効果が出せたため、とてもやりがいを感じました。
部品ライフ延長による年400万円の削減
設備の特定部品が過剰交換されている可能性があると感じ、調査を実施
設備部品の1つで、ライフ設定値を超えるとすべて交換を実施していました。
ですが、定期交換する部品を見てみると、ほとんど摩耗していないと感じたため調査を実施。
- 摩耗量の測定
- 摩耗量の限界点を確認
- もともとの基準数量が設定された根拠を確認
このように進めていき、ライフ設定値を倍に延ばすことができました。
この改善によって、年間400万円のコストダウンを達成!
- 日々の仕事での気づきを改善に繋げた
- 他部門を納得させるためのデータどりや資料作成を実施
- 大きなコストダウン金額を出せた
この改善は、他部門に納得してもらうためのデータどりや説明が大変でした。
了承を得られた時のやりがいは大きかったです。
日々の仕事でかけられる「ありがとう」
日々の仕事で当たり前に行う、
- 設備トラブルの対応
- 他部門からの調査依頼
- 小さな困りごとの改善
などの場面で、たくさんの人から「ありがとう」の言葉をかけてもらえます。
こんなに多くの人から感謝される部署は少ないです!
感謝の言葉を言ってもらえるだけでやりがいを感じますし、仕事のモチベーションも上がります。
魅力ばかりじゃない!生産技術のきついところ3つ
残念ながら生産技術は、魅力ばかりある仕事ではありません。
現実はきついところもあります。主な点がこちら。
生産技術のきつい点9つについて、書いている記事がこちら。
残業・休日出勤が多い
生産技術は、人手不足の会社が多いです。そのため残業が多い傾向です。
人手不足の会社では、設備トラブルが発生してもその場しのぎの対応となり、再発を繰り返してしまうなんてことも。
負のスパイラル…。人手不足の典型的な特徴です。
このような状態だと、仕事がこなせず残業が多くなってしまいます。
また、休日にしかできない仕事や呼び出しがあるので、休日出勤が多いです。
- 設備停止中にしかできない点検や改善
- 設備のレイアウト変更
- 大きな設備トラブルが発生した際の対応
残業や休日出勤をきついと感じている人も多いのが実態です。
納期へのプレッシャー
納期がぎりぎりになると、上司や他部門からプレッシャーをかけられます。
納期が厳しくなると、生産技術は他部門の標的にされやすいです。
- 設備がトラブル停止していたから
- 設備のせいで不良率が高いから
- 生産技術の設備改善が進んでいないから
他部門の言い訳として、設備のせいにされることも…。
生産技術は納期をクリアするために、
- 残業時間帯での設備トラブル対応
- 休日の呼び出しでの設備トラブル対応
- 設備トラブル・不良率削減の取り組み
のような対応を強いられることも。
納期が迫るとプレシャーもきついですし、長時間労働・休日返上をする可能性もあるためきついです。
転勤・出張が多い
生産技術は、転勤や出張が多い仕事です。
工場がいろいろな場所にある会社なら、日本・海外関係なく飛び回る可能性があります。
期間は数日という短期間もあれば、数年という長期の場合もあります。
また、工場のほとんどが物価の安い地方にあります。
- 不便
- 遊べる場所がない
- 友達がいない
このような状況になりかねません。
このように魅力だけでなく、きつい部分もあります。
それでも生産技術が気になる人は、「生産技術が気になったら転職活動」をクリック。
転職の決断はまだ難しいと思うので、転職するか悩むための第1歩を書いています!
【当てはまるかチェック】生産技術に向いている人の特徴3つ
生産技術を気になりだしたけど、どんな人が向いているの?
生産技術に向いている人の特徴は、以下の3つ。
すべて当てはまらなくても、1つでも当てはまる人は向いている可能性が高いです。
生産技術の向き不向きについて、詳細を知りたい人はこちらから。
モノづくり・機械いじりが好きな人
モノづくり・機械いじりが好きな人は、生産技術に向いています。
というのも、毎日のようにモノづくりについて考え、設備に触れるから。
日々の生活で、
- 乗り物や設備を見るとちょっと気になる
- プラモデルや家電の組立てなどが好き
- 車いじりやDIYが好き
のような人は、モノづくり・機械いじりが好きといえるでしょう。
ぶっちゃけ、機械いじりが好きな人にはたまらない仕事!
コミュニケーションを取ることが好きな人
コミュニケーションを取ることが好きな人は、生産技術に向いています。
というのも、生産技術は多くの人と関わりながら仕事をするから。
どうしてコミュニケーションを取る機会が多いので、楽しく苦にならずにできる人は強いです。
コミュニケーション能力は自然と身につくので、気にしなくてOK!
コツコツと地道に取り組める人
仕事をコツコツと地道に取り組める人は、生産技術に向いています。
生産技術は、意外に地道な仕事が多いです。
- 現場の困りごとを地道にヒアリング
- 設備立上げの膨大なステップ
- 設備トラブルの地道な調査
- 改善でのトライ&エラーの繰り返し
- 膨大なデータの分析・集計
このような地道な仕事をコツコツと積み上げることができる人は、大きな成果を出せます。
目立たない仕事を乗り越えた先に、大きな達成感がある!
生産技術が気になったら「転職活動」だけでも始めるべき
生産技術が少しでも気になった人は「転職活動」だけでも始めるべきです。
というのも、転職活動はリスク0だから。
リスクがないにも関わらず、
- やりがいのある生産技術で働ける可能性
- 大手の生産技術で安定して働ける可能性
- 年収アップができる可能性
- 働く工場に持つ不満を解消できる可能性
のように、あなたの可能性を広げてくれます。
無駄になるかもしれないのは、転職活動の時間だけです。
毎日の携帯やテレビの時間を、少し転職活動に充てればできます!
もし生産技術が少しでも気になる人は、転職活動だけは行っておくべきでしょう。
転職活動をしておくべきについての詳細は、以下の記事をチェック。
転職活動の流れや方法がわからない…。
そんな人も大丈夫。転職活動は以下の5STEPのみです。
- STEP1:転職活動の準備
- STEP2:求人を探す
- STEP3:応募書類の作成・求人への応募
- STEP4:面接対策
- STEP5:内定
転職活動の流れについて詳細は、以下の記事に書いています。
「やり方を調べるのは面倒」
「楽にすぐ始めたい」
このような人は、とりあえず「マイナビメーカーエージェント」に登録しておけばOKです。
というのも、完全無料で転職活動の求人探し~内定までサポートしてくれるから。
転職活動をするなら「マイナビメーカーエージェント」はどのみち登録すべき。
今登録するか、転職方法について知ってから登録するかの違いだけです。
転職活動のすべてをサポートしてくれるので、転職方法について知らない状態で登録しても活用できます。
生産技術に転職したい人にオススメNo.1のサービスなので、確認だけでもする価値ありです。
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マイナビメーカーエージェントの口コミや詳細はこちら。
まとめ
生産技術は魅力・やりがいともに多い仕事です。
「少し興味がわいた」なんて人もいるのではないでしょうか?
そのような人は、生産技術として働くことを検討するためにも、転職活動だけでも始めておくのがオススメです。
生産技術の求人を眺めてみるだけでもOKです!
最後に内容をまとめておきます。
- 生産技術は魅力・やりがいの多い仕事
>>魅力・やりがい7つはこちら - きつい面もある
>>きついところ3つはこちら - 生産技術に少しでも興味が湧いたら転職活動を始めておくべき
>>始めておく理由の詳細がこちら
この記事で、生産技術に少しでも興味を持ってもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
生産技術の魅力によくある質問
- 生産技術の魅力・やりがいはなに?
-
生産技術の魅力・やりがいは以下の7つ。
- 生産技術のきついところは?
-
生産技術のきついと感じる主な点がこちら。
- 生産技術に向いている人は?
-
生産技術に向いている人の特徴がこちら。