生産技術として働くなら「大手工場」と「中小工場」のどっちがいいのでしょう?
結論、「大手工場」一択です。
そこでこの記事では、以下8項目について徹底比較したうえで、なぜ大手工場がいいのか解説します。
「大手工場」と「中小工場」の特徴を知って、今後のキャリアプランに活かしていきましょう。
- 中小工場から大手工場へ転職に成功
- 製造オペレーターから生産技術へ転職
- 転職によって年収150万円UP
- 10人の部下を持つ生産技術リーダー
【大手工場vs中小工場】生産技術で働くならどっち?8項目を比較!
さっそくですが、「大手工場」と「中小工場」について比較した表がこちら。
大手工場 | 中小工場 | |
---|---|---|
年収 | 高い傾向 | 低い傾向 |
将来性・安定性 | あり | なし |
残業時間 | 少ない傾向 | 多い傾向 |
仕事の幅・仕事量 | 狭く少ない傾向 | 広く多い傾向 |
有給取得 | しやすい | しにくい |
出世のチャンス | 難易度が高め | 難易度は低め |
転勤の多さ | 多い | 少ない |
ネームバリュー | 大きい | 小さい |
「大手工場」のほうが優れている点が多いですね。
1項目ずつ詳しく解説していきます。
年収
大手工場 | 中小工場 | |
---|---|---|
年収 | 高い傾向 | 低い傾向 |
大手工場は中小工場と比べ、年収が高い傾向です。
厚生労働省の調査でも、大企業になるにつれて賃金が増加していることが分かります。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
大企業 | 38万7,000円 | 27万7,000円 |
中企業 | 32万1,500円 | 24万4,400円 |
小企業 | 29万2,000円 | 22万3,700円 |
このような差が生まれてくる部分がこちら。
- ボーナスが高い
- 充実した手当て
- 昇給制度が整っている
やはり資金力が大きいため、社員への還元もしやすいのでしょう。
このように年収は、大手工場が優れているといえます。
そもそも生産技術は年収が高い職種です。
生産技術の平均年収:468万円
全国の平均年収:440万円程度
だからこそ、年収の高い大手工場で働くことで、さらに豊かな暮らしをすることができます。
生産技術の平均年収についてや、年収を上げるポイントを、以下の記事に書いています。
年収を上げたい人は要チェック!
将来性・安定性
大手工場 | 中小工場 | |
---|---|---|
将来性・安定性 | あり | なし |
大手工場は中小工場と比べ、将来性・安定性があります。
というのも、不況や経営悪化により、中小工場なら倒産してしまうような赤字を出しても、大手工場は簡単にはつぶれません。
資金力が段違いですから、安心感は違いますね。
簡単に倒産しない=将来のキャリアプランも立てやすいです。
倒産するリスクを考えなければ、長期間のキャリアプランを考えておくことができます。
大手工場で働くなら生産技術のキャリアプランを早めに描いて仕事をすると、より充実した人生を送れるのでオススメです。
このように大手工場は、将来性・安定性に優れているといえます。
残業時間
大手工場 | 中小工場 | |
---|---|---|
残業時間 | 少ない傾向 | 多い傾向 |
大手工場は中小工場と比べ、残業時間が少ない傾向にあります。
というのも、大手工場の生産技術は人手が多く、シフトのメンバーが揃っています。
そのため、深夜や休日に誰も居なくて呼び出しなんてことはありません。
逆に中小工場は人手が少なく、
- 深夜に設備トラブルが発生し呼び出し
- 休日にも電話や呼び出し
- 仕事がこなせず残業
なんてこともよくあります。
このように、大手工場は残業時間も少ない傾向です。
ですが、生産技術自体が残業の多い傾向がある部署です。
残業の多くなりがちな生産技術で、残業の多い傾向のある中小工場は怖いですね…。
私も月60時間以上の残業をこなしていました。
ですが、今では仕事のやり方を少し変えるだけで月20時間以内に納めています。
生産技術で残業を1/3にした方法が知りたい人は、以下の記事をクリック。
仕事の幅・仕事量
大手工場 | 中小工場 | |
---|---|---|
仕事の幅・仕事量 | 狭く少ない傾向 | 広く多い傾向 |
大手工場は中小工場と比べて人手が多いため、仕事が分業されています。
- 設備トラブルを行う人
- 設備改善を行う人
- 生産ライン改善を行う人
- 設備導入・立上げを行う人
このように分業されているため、仕事の幅は狭く仕事量も少ない傾向にあります。
分業されていると、効率的に良い質で行えます!
逆に中小工場は、これらすべてを1人でこなす必要があるため、仕事の幅が広く仕事量も多くなりがちです。
いろいろな仕事を経験できる点はメリットと言えますが。
ですが、労働時間は増えてしまうため、大手工場のほうが優れているといえるでしょう。
工場見学や企業説明会に行き、業務内容を聞いてみることで、仕事の幅を見極めることができます。
上司っぽい人ではなく、若い社員に聞いてみよう!
以下のように、あれもこれも業務内容がある工場は要注意です。
- 設備トラブル
- 設備改善
- 生産ライン改善
- 設備導入・立上げ
- 製品の品質管理
- 製造資材の発注
残業時間についても正直に教えてもらえるなら聞いてみましょう。
月40時間を超える場合、注意が必要です。
残業時間は正直に教えてもらえないことも多いです。
有給取得
大手工場 | 中小工場 | |
---|---|---|
有給取得 | しやすい | しにくい |
大手工場は中小工場と比べ、有給取得がしやすいです。
というのも、生産技術の人手が多く、休んだときの代わりになる人がいるから。
子供が熱を出して急に休む。なんてときも休みやすい!
逆に中小工場は、休むとまわりにかける負担が大きいため、どうしても有休を取りにくいです。
有休取得の詳細な理由を聞かれたり、謝罪が必要な会社もあります。
このように、大手工場は有休を取りやすい環境です。
出世のチャンス
大手工場 | 中小工場 | |
---|---|---|
出世のチャンス | 難易度が高め | 難易度は低め |
大手工場は中小工場に比べ、出世の難易度が高いです。
理由は以下の3つ。
- 出世を競うライバルが多い
- 適切な評価を受けにくい
- 出世に必要な経験年数がある程度決まっている
社員数の多い大手工場では、出世の難易度は高く、短期間での出世は難しいでしょう。
逆に中小工場では、ライバルも少なく、短期間での出世も狙えます。
出世のチャンスに関しては、中小工場が優れているといえるでしょう。
ガンガン出世したい!という人は、中小工場が向いています!
そもそも生産技術は、工場のなかでも出世のしやすい部署です。
理由はこちら。
- 配属人数が少ない
- 生産に大きく関わる部門
- 日々の仕事で出世に必要なスキルが身につく
大手工場でもコツコツ頑張ることで出世できる可能性は高いです。
生産技術が出世しやすい理由を知りたい人は、以下の記事を参考にどうぞ。
転勤の多さ
大手工場 | 中小工場 | |
---|---|---|
転勤の多さ | 多い | 少ない |
大手工場は中小工場に比べ、転勤が多いです。
というのも、大手工場は多くの拠点が点在しているから。また、海外に工場がある会社も多いです。
特に生産技術は、海外へ設備を移すことも多く、立上げやフォローのため転勤させられることもあります。
転勤は自分だけでなく家族にも負担をかけてしまいます。
逆に中小工場は、拠点も少ないため転勤も少ないです。
いろいろな土地で暮らしてみたい!という人は、大手工場に向いていますが、多くの人は転勤の少ない中小工場を望むでしょう。
私も2回長期転勤の声をかけられましたが断りました。
このように、会社によっては断ることもできます。
ネームバリュー
大手工場 | 中小工場 | |
---|---|---|
ネームバリュー | 大きい | 小さい |
大手工場は中小工場とくらべ、ネームバリューがあるため社会的信頼を得やすいです。
- トヨタに勤めています
- 町にある○○会社に勤めています
どちらのほうが、オッと思いますか?
大多数の人が有名で将来も安心なトヨタに感じるでしょう。
このように、大手工場というだけでネームバリューが大きく、信頼を得やすいです。
ネームバリューのある大手工場で働くと、メリットも多いです。
それがこちら。
- 転職がしやすくなる
- ローンを組みやすい
- 世間体が良くなる
このような理由もあり、大手工場は人気のため求人が見つかりにくいです。
求人を見つける方法は「大手工場の求人を最速で見つける方法」をご覧ください。
【あなたはどっちが向いている?】向く人の特徴をまとめました
大手工場が向く人 | 中小工場が向く人 |
---|---|
安定して働きたい 将来を見越して長期間働きたい 良い労働環境で働きたい | 早く出世したい 幅広い仕事を経験したい 転勤をしたくない |
大手工場は倒産リスクが少ないため、安定して長期間働きたい人にオススメです。
また、給料も高くて変動しにくく、福利厚生も充実しているのも安心して働けるポイント。
安定しているからか、プライベートも充実している人が多い印象です。
私のまわりも、家を建てたり、趣味を楽しんだりしています!
中小工場は自分の意見が通りやすいため、がつがつ働きたい人にオススメです。
早く出世することができれば、その分早く年収を上げることもできます。
ただし、仕事最優先となっている人が多い印象です。
ご飯に誘っても、仕事で断られてしまうことも多いです…。
【結論】生産技術で働くなら大手工場一択!
「大手工場」と「中小工場」の比較をしてきましたが、生産技術で働くなら大手工場一択です。
というのも「大手工場」は「中小工場」より優れている点が多く、圧倒的にリスクが低いから。
もう1度、比較表を振り返ります。
大手工場 | 中小工場 | |
---|---|---|
年収 | 高い傾向 | 低い傾向 |
将来性・安定性 | あり | なし |
残業時間 | 少ない傾向 | 多い傾向 |
仕事の幅・仕事量 | 狭く少ない傾向 | 広く多い傾向 |
有給取得 | しやすい | しにくい |
出世のチャンス | 難易度が高め | 難易度は低め |
転勤の多さ | 多い | 少ない |
ネームバリュー | 大きい | 小さい |
「大手工場」が「中小工場」に劣っている点は以下の2つ。
確かに能力が高い人は、中小工場のほうが出世がはやいです。
ですが、出世できない人はどこでも出世できませんし、出世できる人は大手工場でも出世できます。
転勤についても、工場によっては断れますし、数年間のような期限付きのことが多いです。
このように、生産技術で働くなら大手工場一択といえるでしょう。
やっぱり安心・安定して働ける大手工場がオススメです!
大手工場の求人は見つかりにくい。求人を最速で見つける3つの方法!
安心・安定して働ける大手工場は超人気です。
そのため、求人が取り合いになり見つかりにくいです。
では、どうしたら求人を見つけることができるのか?方法がこちら。
それぞれ解説していきます。
1人で求人を探そうとしない
まずは、求人を1人で探そうとするのはやめましょう。
というのも、1人で探そうと思ってもせいぜい数百件程度を見るのが限界です。
しかも、時間も負担もかかり大変ですよね。
数百件程度では、大手工場の求人は見つからないことがほとんど…。
また、ネット上に公開されている求人から探さないといけないため、ライバルも多く見つかりにくいです。
転職エージェントの利用については、このあと解説しています。
工場に特化した転職エージェントを活用する
工場に特化した転職エージェントを活用すると、大手工場の求人が圧倒的に見つかりやすくなります。
というのも、以下のメリットがあるためです。
- 数千~数万件の求人から探してもらえる
- ネット上に公開されていない「非公開求人」がある
- 工場の求人が集まってくる
特にネット上に公開されていない非公開求人は、取り合いになりにくいため大手工場の求人が見つかりやすいです。
しかも完全無料で利用できます。
僕も転職活動でフル活用しました!
メリットはまだまだありますが、非公開求人を紹介してくれるだけでも利用する価値ありです!
転職エージェントのメリットについて詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にどうぞ。
とりあえず「マイナビメーカーエージェント」を利用しておけば間違いなし!
どの転職エージェントを利用すればいいの?
このような人は、とりあえず「マイナビメーカーエージェント」を利用しておけば間違いありません。
理由がこちら。
- メーカーや製造業に特化した求人
- 業界トップクラスの求人数
- 非公開求人・独占求人が豊富
- 大手マイナビのノウハウを活かした転職サポート
とにかく実績・経験が豊富なため、最もオススメする工場特化の転職エージェントです。
特に、以下の特徴に当てはまる人は「マイナビメーカーエージェント」を登録しておきましょう。
- 転職活動を初めて行う人
- 多くの求人から探したい人
- 大手マイナビの信頼できるサービスを受けたい人
\ オススメNo.1転職エージェント! /
マイナビメーカーエージェントの口コミや詳細はこちら。
ほかにもオススメの工場に特化した転職エージェントがあります。
それぞれ特徴が違うので、自分に合った転職エージェントを選びましょう。
工場に特化した転職エージェントBEST5を以下の記事に書いています。参考にどうぞ、
常に求人をチェックする
人気な大手工場の求人とは、いつ出会えるかわかりません。
出会える確率を上げるためにも、常に求人をチェックしておきましょう。
- 転職エージェントの担当者から送られてくる求人をチェック
- 転職エージェントで見れる求人情報をチェック
- ネット上に公開されている求人をチェック
せっかく転職エージェントに登録したのに、送られてくる求人情報に気づかなければ意味がありません。
担当者からの連絡だけでも、すぐにチェックできるようにしておきましょう。
時間がある人は、すこしでも確率UPのため自分でも探してみよう!
転職エージェントについては、1つ前に書いた「転職エージェントを利用する」で解説しています。
中小工場から大手工場へ転職できる!
中小工場から大手工場に転職ってできるの?
結論、できます。
というのも、特に生産技術は需要が高く、求めている大手工場も多いから。意外とすんなりなんてこともあります。
もちろんネームバリューのある会社で働いていた人のほうが、大手工場へ転職しやすいです。
しかし、中小工場からでも転職できる確率を上げるポイントがあります。
同業種・同職種での転職
同じ業界の工場や、同じ職種の生産技術として転職であれば採用される確率が上がります。
というのも、業界についての知識を持っている人材や、即戦力になる人材を求めている大手工場がほとんどだから。
特に同じ職種の生産技術として転職なら、優遇されやすいです。
理由がこちら。
- 人手不足の工場も多い
- 教育に長期間かかる
- 即戦力を求めている
このような理由もあり、即戦力で働ける生産技術経験者は大手工場でも転職しやすいです。
実績やスキルなどをアピール
これまでの実績やスキルをしっかりとアピールすることで、採用の確率が上がります。
当たり前のことと思うかもしれませんが、意外とアピールできない人が多いです。
とにかく以下の4つに時間をかけて、自分をアピールする準備をしましょう。
- 大小関係なくすべての実績のを洗い出し
- 自分の持つスキルや強みの分析
- 魅力的な応募書類の作成
- アピールできるよう面接対策
魅力的な応募書類の作成や面接対策は、転職エージェントを利用することでサポートしてくれます。
転職エージェントの詳細やメリットが気になる人は、以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
生産技術として働くなら「大手工場」の一択ということが分かりました。
やはり大手工場のほうが、給料や労働環境など多くの点で優れているためです。
改めて今回比較した8項目について、振り返りましょう。
大手工場 | 中小工場 | |
---|---|---|
年収 | 高い傾向 | 低い傾向 |
将来性・安定性 | あり | なし |
残業時間 | 少ない傾向 | 多い傾向 |
仕事の幅・仕事量 | 狭く少ない傾向 | 広く多い傾向 |
有給取得 | しやすい | しにくい |
出世のチャンス | 難易度が高め | 難易度は低め |
転勤の多さ | 多い | 少ない |
ネームバリュー | 大きい | 小さい |
中小工場で働いている人で不満があれば、大手工場へ転職することができます。
ただし、大手工場の求人は見つかりにくいため、早めに求人を探し始めておきましょう。
というのも、転職活動は実際に転職先で働かないためリスク0です。
内定が出たタイミングで本当に転職するか決めればいいので!
少しでも転職したい気持ちがあれば、求人探しだけでもしておくと、あとから楽に転職することができるのでオススメです。
「転職活動はリスク0」の詳細を知りたい人は、以下の記事を参考にどうぞ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【大手工場vs中小工場】によくある質問
- 生産技術は「大手工場」と「中小工場」のどっちで働くべき?
-
「大手工場」一択です。
なぜなら、「大手工場」は「中小工場」より優れている点が多く、圧倒的にリスクが低いから。
- 大手工場から中小工場へ転職できる?
-
問題なくできます。
特に以下2つのポイントを意識すると、採用の確率をUPできます。
- 大手工場の求人を見つける方法は?
-
人気の大手工場の求人を見つける方法がこちら。